ほぷしぃ

Java言語入門 〜C言語を学んだ君へ〜

[第3回]Javaを使ってみよう

[1] Javaプログラムの解説

前ページでは、Javaのサンプルプログラムを書きました。
書いたプログラムの内容(下の画像を参照)について、ここで1行ずつ見ていきましょう。

Javaのプログラム

1行目:public class Java01{

まずは、1行目からです。

public class Java01 {

と書きました。
ここでは、publicなクラスJava01を作成しています。
クラスがどうとかpublicがどうとかなんて言われてもさっぱりだと思います。
今のところは以下のように理解しておくといいでしょう。

"public class"はおまじない

C言語を学習した時の#include<…h>のような必ず書く必要があるものと覚えましょう。
ここで1つJava01の部分について説明がありませんでしたが、ここは

作成した"ファイル名"と必ず同じ名前(拡張子なし)

を付けてください。
このプログラムを書く時にファイル名を"Java01.java"にしました。
これは、Javaを作成する上でのルールですので守ってください。
本当はクラス名を書くのですが、それについては別の機会で取り上げます。
今のところは、ファイル名を書いていればOKです。
拡張子はわかりますか?ドット「.」の後に続く英文字です。
ホームページなら、".html"をつけます。テキストファイルなら、".txt"等のことです。

「{」はC言語でも学んだように必ず「{ }」(中括弧)の組み合わせ数を同じにしてください。
これは、5行目の「}」と対になっています。

というわけで、この部分は

public class ファイル名(正確にはクラス名) {...}

と書くように覚えましょう。
クラスの詳細説明は第8回「クラス」で行います。

2行目:public static void main(String args[]){

次は2行目です。何か見たような単語がいくつかあると思います。
この部分も1行目と同様にここではこのように理解しておけばいいでしょう。

"public static void main(String args[]){..}" はおまじない

また、Javaはこの文が書かれている「{ }」の中身が最初に実行されます。
C言語でいうmain関数のようなものです。
この行に書いている「{」は4行目の「 } 」が対になっています。

3行目:System.out.println("ほぷしぃへようこそ");

次は3行目です。Java言語で画面出力を行う場合には、

System.out.println("出力内容");

と書きます。この"出力内容"の部分が画面に出力されます。
各文の内容の終わりには必ず";(セミコロン)"をつけましょう。
ここはC言語と同じなので、わかりやすいと思います。
間違えやすい点として、最初のSystemがsystemだといけないという点です

まとめ

今までの説明をまとめます。
この部分で特に覚えてもらいたい点は、以下の部分です。

public class ファイル名(クラス名) {
    public static void main(String args[]){
        ここに処理を記述する;
                :
                :
    }
}


この部分はどのプログラムでも使います。

[2] C言語とJavaの比較

JavaはC言語の影響を多く受けており、共通な部分を持っています。
ここで、Javaプログラムと同等の処理をするC言語プログラムを比較してみましょう。
注目してもらいたい部分には、色をつけてあります。
CとJavaの比較

main(水色)

どちらのプログラムも「main」があります。
JavaもC言語同様に、mainブロックに含まれる部分からプログラムが開始されます。

「;」(セミコロン)(緑色)

各文の最後に「;」をつけることです。もちろん半角です。
C言語でprintfの後の「;」、JavaでSystem.out.println();の「;」の部分です。

System.out.println と printf(黄色)

コンソール上への出力方法がJavaでは

System.out.println();

を使います。
処理内容は引数を出力した後、改行を行います。
ちなみに、改行したくなければSystem.out.print();を使います。
また、意図的に改行を行いたい場合は、C言語と同様に、「\n」を使います。

[3] Javaプログラム作成の注意点

次にJavaプログラムを作る時の注意点をまとめておきます。

    1.mainがあるクラスでは、クラス名とファイル名を同じにする
    2.ファイル名は大文字と小文字が区別される
    3.プログラムの識別子の大文字と小文字は区別される

前にも説明したようにSystemをsystemと書いたりするのは間違っています。
紛らわしい点なので覚えておきましょう。

[4] コメントの書き方

C言語と同様にJavaにもコメントを付けることができます。
Javaには、コメントの書き方が全部で3種類あります。

    1.// 1行のコメント
    2./* 複数行のコメント */
    3./** ドキュメント作成のためのコメント */

1と2についてはC言語でもあるので説明はしません。
3はJava特有のコメントです。
Javadocを作成するときに役立ちますが、当分は使うことがないでしょう。
こんな書き方もできると今は覚えておけば十分です。

以上でJavaプログラムの解説は終了です。

次はコマンドプロンプトでの実行方法を説明します。



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